【Jandek】 ジャンデック
正体不明の謎のミュージシャン、年に何枚ものアルバムをリリースして
独自の音楽を作り、熱狂的なファンもいる。

【チューニングを知らないミュージシャン】

1978年、ラジオや音楽誌に一つのレコードが届いた

Ready For The House という名のLP盤。
  
これがその音源だ。

彼の作品を聴いた音楽ライターは【まるで音楽を知らない人間が作ったようだ!】、
【どの音楽からの影響も見つける事ができなかった】と話している。

彼の音楽はギターのコードという概念や音楽理論を全く無視している、
異様な音楽であるのは聴けばわかるだろう。

チューニングすら合っていないギターをかき鳴らし、暗い声でブツブツ歌っている
まるで適当に作った曲....

歌詞の内容は?というと このアルバムの最初の曲

Naked in the Afternoon から一部和訳


I got a vision, a teenage daughter
Who's growing up naked in the afternoon
オレは一つのビジョンを持っている
十代の娘が裸で午後に成長している
I know a brother close to his mother
Who stays out late in the evening time
オレは知っている、夜遅くまで外にいる彼の母親に親しい兄弟を

.....よくわからない歌詞だ(笑)
頭の中で思いついた事をそのまま歌詞にした内容だとファンは言う。

そして1981年に2つのLP盤も出している。
【Six And Six】と【Later On】 曲調は同じでアコースティックギターをかき鳴らしブツブツ。
しかし、これらのLP盤のジャケットには「誰か」の写真が使われていた。
0741
jandek
これらの写真がジャンデック本人なのかは不明

彼は「コーウッド・インダストリーズ」 という組織を作り、レコード販売を行った。
だが、広告に乗っている住所は私書箱の住所だった。

すべてが謎に包まれているジャンデック、そしてその音楽に
魅了されていく人が少しずつ増えていき、彼について様々な憶測がされる。

世捨て人で田舎に住み、他の世界と隔離されているヤツ
精神を病んでいて更生プログラムの一環として歌を作っている

彼の暗い曲調からは孤独、サイコパス、社会から隔離されているというイメージが定着し始めるが
実際のところジャケット写真と名前しか情報はない。

【ナンシーの登場】
1982年 Chair Beside A Window というアルバムを出す。

そこには今までにない異変があった。
6曲目 【Nancy Sings 】 ナンシーが歌う

この曲ではジャンデックが歌っているのではなく、女性ボーカルが入っている!
実際の曲
 
彼の曲を聴いていたファンはこの曲に衝撃を受けた!
この曲で彼への憶測が覆された!

他にも 度々 John Play Drum ジョンがドラムを叩く
という曲を出したりし、仲間を登場させていた。

【外部との接触】
アメリカの音楽雑誌ドリーム誌の編集者「ジョージ・パーソンズ」はジャンデックの批評を聞き
彼に手紙を出した、その後ジャンデックからジョージに電話がかかって来た。
 ジャンデックは「ジョージにレコードを売れる店を紹介して欲しい」と頼まれたそうだが、「無理だ!」
と断られた。

初のインタヴュー
テキサスマンスリー誌、1999年8月号で女性記者のケイティ・ヴァインが
ジャンデックに接触しインタビューした記事が載った。

ジャンデックの素顔
アルバム・ジャケットに似ているが少し歳をとった男、白のシャツに黒いネクタイ、
黒のズボンと靴。

ジャンデックは「バーで友達が待っている、よかったら君もビールを飲むかい?」
と言い、ケイティとジャンデックがバーに入るとそこには

ジャンデックと同じ格好をした友達4人が待っていた

ジャンデックと友達と一緒にバーでビールを飲みながらインタヴューを試みるが
彼の事を聞くと沈黙、そしてジャンデックは自分の事を話したくないと言い
結局 食べ物やアレルギーの話しなど他愛もない話しでインタヴューは終わってしまった。


【ジャンデックが現れる!】

年に二三枚のアルバムを出していたが、ジャンデックの情報はほとんど無し。

だが突然2004年にスコットランド、グラスコーで行われていた音楽フェスティバルに現れる!!
  

曲を完全に再現している!!!!
そして譜面もある! あれは適当に作った曲では無かった!!!

そしてこれ以降、世界各地でコンサートを行うようになった。

だが!ジャンデックのバンドメンバーはいつもサポートで固定メンバーはいない。
そして取材NGなので変わらずジャンデックが何者か?というのは謎のままだ....
2017年現在も活動中

正直 ジャンデックにはこのままずっと音楽をやって欲しいし、
彼の音楽スタイルを貫いて欲しい。

本当の彼の素性は謎のままのほうがそれはそれでいいと思う。